「桜華茶房」の創作戦国についてのログです。
BASARAの創作奥様もここに置いてあります。
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BASARAの光秀×創作煕子ちゃん。
以前置いていたものを、再度UPしたものです。
多少は、手を加えました‥。
BASARA2の光秀が死んだことになっている時点での
お話と思って読んでください。
以前置いていたものを、再度UPしたものです。
多少は、手を加えました‥。
BASARA2の光秀が死んだことになっている時点での
お話と思って読んでください。
屋根の上、煕子は遠くの赤い炎を見つめた。
「つまらない」
闇夜に吐き出す言葉はため息を含んだもの。
「あの人がいないから、つまらない」
大きな鎌を抱えて、煕子は下を見下ろした。
「つまらないのは、‥大嫌いっ」
嫌悪を含んで、煕子は屋根を飛び降りた。
***
「あぁ、遅かったね」
ニッと微笑んだのは半兵衛。
「退いて」
煕子は無表情のまま、冷たく言い放つ。
「そうはいかないよ。‥秀吉のためにもね」
「私、貴方に話はないの」
「僕はどちらかといえば、あるかな」
「そ。‥興味ない」
どうせ、つまらないことだから。
煕子の呟きに半兵衛は苦笑する。
「そう?僕が話すことはつまらない?」
「‥退屈すぎるの」
面白みもない。
「夫が死んだのに、冷静だね」
煕子の瞳がゆるゆると半兵衛を映し出す。
「君の夫、秀吉の作戦のために使わせてもらった。
それでも、怒らない?」
「‥‥」
すぐに煕子の瞳が逸らされる。
「なんだ‥やっぱり、つまらない」
煕子が呟いたのはそんな言葉。
「冷たいね。泣きもしないのかい?
まぁ、彼が本能寺で信長を討つ手伝いはさせられたのだから相子かな」
半兵衛が小さく微笑む。
瞬間、光が走った。
「おっと、怒ってたのか‥」
煕子の大きな鎌が半兵衛を掠る。
「分かりにくいね、‥君は」
「貴方が私の暇つぶしをなくしたのね」
「ひまつぶし?」
「光秀様がいなきゃ、この世に楽しいことなんて存在しない」
くすっと煕子が笑う。
「私を退屈にさせたこと、ちゃんと責任とってもらわなきゃ」
その笑みは見ていた半兵衛を凍りつかせる。
”なんて、冷たさ‥”
非情である筈の半兵衛さえゾクッと震えが走る。
「光秀様に比べたら、
ちっとも楽しくないけど‥」
――退屈しのぎになら、してあげる
楽しそうに笑って、煕子は鎌を構えなおした。
***
「やっぱり、大したことないわね」
指に付いた血をなめとって、煕子はつまらなさそうに呟く。
「光秀様、何処で何しているのかしら」
くすっと小さく笑む。
「あぁ‥早く、秀吉も倒さなきゃ」
私の楽しみを奪ったのだから。
「退屈なんて、絶対に‥嫌」
つまらない人生なんて、‥嫌だから。
終
「つまらない」
闇夜に吐き出す言葉はため息を含んだもの。
「あの人がいないから、つまらない」
大きな鎌を抱えて、煕子は下を見下ろした。
「つまらないのは、‥大嫌いっ」
嫌悪を含んで、煕子は屋根を飛び降りた。
***
「あぁ、遅かったね」
ニッと微笑んだのは半兵衛。
「退いて」
煕子は無表情のまま、冷たく言い放つ。
「そうはいかないよ。‥秀吉のためにもね」
「私、貴方に話はないの」
「僕はどちらかといえば、あるかな」
「そ。‥興味ない」
どうせ、つまらないことだから。
煕子の呟きに半兵衛は苦笑する。
「そう?僕が話すことはつまらない?」
「‥退屈すぎるの」
面白みもない。
「夫が死んだのに、冷静だね」
煕子の瞳がゆるゆると半兵衛を映し出す。
「君の夫、秀吉の作戦のために使わせてもらった。
それでも、怒らない?」
「‥‥」
すぐに煕子の瞳が逸らされる。
「なんだ‥やっぱり、つまらない」
煕子が呟いたのはそんな言葉。
「冷たいね。泣きもしないのかい?
まぁ、彼が本能寺で信長を討つ手伝いはさせられたのだから相子かな」
半兵衛が小さく微笑む。
瞬間、光が走った。
「おっと、怒ってたのか‥」
煕子の大きな鎌が半兵衛を掠る。
「分かりにくいね、‥君は」
「貴方が私の暇つぶしをなくしたのね」
「ひまつぶし?」
「光秀様がいなきゃ、この世に楽しいことなんて存在しない」
くすっと煕子が笑う。
「私を退屈にさせたこと、ちゃんと責任とってもらわなきゃ」
その笑みは見ていた半兵衛を凍りつかせる。
”なんて、冷たさ‥”
非情である筈の半兵衛さえゾクッと震えが走る。
「光秀様に比べたら、
ちっとも楽しくないけど‥」
――退屈しのぎになら、してあげる
楽しそうに笑って、煕子は鎌を構えなおした。
***
「やっぱり、大したことないわね」
指に付いた血をなめとって、煕子はつまらなさそうに呟く。
「光秀様、何処で何しているのかしら」
くすっと小さく笑む。
「あぁ‥早く、秀吉も倒さなきゃ」
私の楽しみを奪ったのだから。
「退屈なんて、絶対に‥嫌」
つまらない人生なんて、‥嫌だから。
終
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